新年のご挨拶(藝育会代表・大道寺勇人)

新年あけましておめでとうございます。

今年の藝育会も若手アーティストの力でイノベーティブな企画を展開します!

新春は1/9から上野マルイさんで藝育展を開催いたします。
私たち人類の未来を考える上で大切な目標であるSDGsをテーマにした展示です。若手アーティストの作品が一堂に会し、将来世代に残すことができる未来の日数という価値を考える展示となっております。
アートをファッションのように身近なものに感じていただけるきっかけとなるような展示を目指しております。

1/28から開催する、池之端仲町商店会・上野仲町二丁目商店街さんとのコラボ企画が「しのばず遊ぼう!池と町」です。不忍池辯天堂を中心に食・音楽・アートを五感で楽しめるイベントが開催されます。
藝育会ではシタマチ.アートギャラリー・祈りの動物オブジェ・日々の感謝を込めて「いれい塔」を造ろう!の三本立てでの参加です。
シタマチ.アートギャラリーでは仲町通りのお店に若手アーティストの作品を飾りまちをアートギャラリーにします。祈りの動物オブジェでは、辯天堂を中心に公園内やまちに動物のオブジェを設置します。辯天堂にある供養塚をモチーフにした供養塔制作ワークショップ、日々の感謝を込めて「いれい塔」を造ろう!では日頃の感謝の祈りについて考えるワークショップも行います。

新年早々、たくさんの企画をいたしますので、ぜひいらしていただければ幸いです。本年も藝を育むまち同好会をよろしくお願い申し上げます。

藝を育むまち同好会 代表 大道寺勇人

12月のアーティスト・トーク「藝育の輪」

12月の例会はいつもの会場、湯島コアビル4階で開催しました。


藝育会の例会では毎回、作家さん自身がご自分の作品や制作技法について語る「藝育の輪」というコーナーを設けています。今回は鍛金作家のアーティスト塩見亮介さん。藝大の非常勤講師として教鞭を振っています。

この日は、若手アーティストの登竜門である「ブレイク前夜」にも出演されるとのニュースに会場も騒然となりました!

藝育の輪コーナーダイジェスト

大道寺(司会):大阪出身だけど、関西弁でないのはなぜ?

塩見:4歳まで大阪にいて、その後、宮崎で育ちました

大道寺:なぜ芸術の道に

塩見:絵を描くのが好きでした。幼少の頃、九州弁、宮崎弁で芸術家の道になりたい!と親に言ったそうです笑

画家と言わなかったのは、絵以外もやりたかったからかなぁ、と今となっては思います。

デジモンやポケモンの影響もあり、キャラクターのような造形物を作りたいと思ってました。中高の頃あたりに東京藝術大学というものがあって、一番だから目指してみたい!と思い志望しました

大道寺:金工を目指したきっかけとは?

塩見:ゲームを行うよりも、アイテム図鑑や設定を見る方が好きでしたね。武器防具やデザインかっこいいな、という面が強かったです。振り返ってみるとそのような動機があったのかなと。それと、もの心ついた頃に見た花器の鷲の器がガチガチに渋くて、金属を扱いたいなと思い、工芸家を志しました。

甲冑のベースなのは、別に和が好きだからというものではなく、ドラクエなどのドラゴンの鎧とかかっこいいな、とか仮面ライダーかっこいいなとか、メカニカルなレベルでの話だと思います。意匠性のあるものがやっぱり好きなのかな〜(笑)

よく甲冑を作っていると、日本史に詳しいと勘違いされるんですが、とくに戦国時代とか?実は、歴史はちょっと疎いです。ポップめ、サブカルの方が好きで、そこから先祖帰りをしているイメージですかね。モンスター、クリーチャーの方が好きです!

大道寺:今は金属をされておりますが、それでなくてもよかったのではないですか?モンスターとかお好きということで、派手とか、きらびやかな世界もあったのでは?

塩見:自分自身は派手じゃないので、自分自身からは出てこないのかなと。虚栄心というものに関心があり、私自身、自分を一番知らない、なと思ってます。

わかってないのにわかったふりをよくしてしまうのですが、そういう精神構造が作ってるうちにリンクしてきました。あるタイミングで気づけたんです。甲冑という見栄の世界。死ぬときに恥ずかしくないか、とか、武将が着る系の中で無駄に金をかけているのがあります。もちろん、機能的なやつとかもありますが、誇示とか、勝てるわけでもないナンセンスさが自分いしっくりきたんです。そういうのが制作の背景にあるのかなと思います。

大道寺:ありがとうございました!

塩見:ちょっと告知を。ブレイク前夜というものに年始に出ますので、ぜひご覧ください!笑

ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜

【1/5 放送】鍛金家 塩見亮介
次回 2021年1月5日(火)21:55~22:00
BSフジで放送中の『 ブレイク前夜 ~次世代の芸術家たち~』
出演アーティストは 鍛金家 塩見亮介です。

テーマは虚栄心だと彼は言う。
弱さと向き合い、理想を追い求めていく先に表されたもの。

鍛金家 塩見亮介のブレイク前夜、お楽しみに!

太昌園x藝育会シタマチ.アートギャラリー

藝育会の会員でもいらっしゃる太昌園さんの本館がリニューアルオープンしました。店内には若手アーティストの作品が展示されています。

1,2階とも作家の個性際立つ作品が並びます。

店内にはミート(肉)ミーツ(会う)アート(芸術)とうたうお洒落なボードも

お食事の際にはぜひ太昌園さんへお立ち寄りください。お肉とアートの贅沢なコラボが堪能できます。

焼肉上野太昌園

11月例会のアーティストトークについて

11月の例会はいつもの会場、湯島コアビル4階で開催しました。


藝育会の例会では毎回、作家さん自身がご自分の作品や制作技法について語る「藝育の輪」というコーナーを設けています。今回はアーティスト伊藤久美子さん。藝大アートプラザ店長としてもご活躍されています。

伊藤さんは白亜地という、本来ならば絵を描く下地を整える技法を応用して描かれています。通常は下地と異なる方法、油絵なら油絵具といったような、で描くのですが、下地から全て連続しており、薄い色をつけた下地と同じ層を幾重にも重ねて描きます。そうすると、下に塗った色が上から塗った色の下に透けて色が重なります。その全体の微妙な色の成り立ちのおかげで、作品をいろんな表情で楽しむことができます。


僕も伊藤さんの絵を1点いただき、飾っています。見る気分によって強く感じる色が違ったり、絵から感じる印象が違って感じられ、毎日うっとりと楽しめる作品です。

どうして、白亜地という一見地味で淡々としていそうな方法で「作品を描いていく」とお決めになったのだろう?と疑問に思っておりましたが、伊藤さんの場合はご自身の描きたい世界観と、続けてきた研究とが昇華して行き着いた方法なのだと感じました。

実はここ3回の「藝育の輪」は、図らずもオリジナルな製作技法を突き詰め、自分たちなりの境地に行き着いて作品を作り上げている人たちでした。


突き詰めていくそれぞれの動機は異なっているようで、似ているのかもしれなません。それぞれの方にとって作品を作る最適な方法がそれだったんだろうと感じられました。アートって人生っぽいですね。

大道寺勇人

文京シビックホールでの展示のお知らせ

【会期】:12/2~12/27(12/1搬入、12/28搬出)
【展示タイトル】:誰も通らない廊下だけど…密かに藝(愛)が育まれてるんだぜ展
【リード文】:東京藝術大学を中心とする未来の巨匠たちの作品展です。本展を企画するのは湯島界隈で若手アーティスト支援事業を営む藝を育むまち同好会です。この団体は、地域住民や店舗がアーティストと一丸となってまちの社会的課題解決や活性化を目指します。東京大学を中心とする文豪エリアに現代アーティストが参入し、文京区ではこれまでにない文化的な興隆が益々期待されます。若き芸術家たちの勢いある令和の文藝復興をぜひ文京シビックホールでご覧ください。ひっそりとした廊下でこの国の芸術と未来が愛をもって育まれます。

ぜひ、いらしてください!

この空間がどうなるか楽しみです〜!

上野の旦那衆ブログ 〜大道寺勇人の楽しみ方〜

   

10月の藝育会定例会は湯島天満宮の目の前、茶房松緒さんを会場に開催しました。女将さんには色々とお気遣いいただきました。ありがとうございます。

定例会では『藝育の輪』という、作家さん自身がご自分の作品や制作技法について語るコーナーを設けています。今回は鈴木初音さんが作品の製作技法やフィールドワークについて話してくれました。


フレスコ画の技法を応用したグラフィートと言う技法で、石灰をキャンパスに塗って、それが乾く前に引っ掻いて絵を描きます。また、作品制作に使用する砂や土、絵を描く紙や絵の具、フレーム枠も自然のもので自作するとのこと。サステイナブルだなと思い、とても印象的でした。当日、実際の作品に触れる機会もあったのですが、砂や土を塗りつけてそれを削って描いているので作品そのものがズッシリと重い!制作方法から伺っているのでその重さに納得感がありました。

前回の佐々木怜央さんもガラスで立体を製作する独自の技法を確立されています。絵画や立体問わず作品を作るのに既存のやり方でやっても良さそうなのに、そうでなくて技法の研究から始める。その技法を色々と試し、研究し、掘り下げて自身の納得するより良い、より新しく表現できる自分なりのやり方に行き着く。そのアーティスト達の姿勢は、商売で右往左往している私自身を勇気づけてくれます。実はここら辺が藝育会に参加してて一番面白いし、プラスになる部分だと感じています。

次回は芸大アートプラザ店長も務める伊藤久美子さん。伊藤さんも白亜地という技法を応用した独自の技法で描く作家さんです。ここまで続けて技法について伺える機会もあまりないのではと思うので、次回も非常に楽しみにしています!

10月例会&懇親会、開催報告

会場は湯島天神様横の茶房松尾さんです。アーティスト一同、美味しいお料理に舌鼓を打たせていただきました

アーティストの鈴木初音さんによる作品解説がありました。フレスコの応用技法を用いた作風にオリジナリティーを感じました!

自然と調和して生きる鈴木さんのSDGsな作品を一同食い入るように拝見しました。和紙や顔料まで自分の畑から作っているのは驚きです!!!

1月の上野マルイさんでの展示、道明さん、太昌園さんなど上野を代表する店舗とのコラボ企画が目白押しです。

ソーシャルディスタンスで隔離される?アーティスト。今回はお席は別々でした〜!

文京シビックホール展も12月にありますので、ぜひお立ち寄りください!本日も湯島・上野・御徒町界隈の気さくな旦那&女将衆に育まれました〜

茶房松尾さん、美味しいお料理と会場のご提供、ありがとうございました!

【NEWS】11月の総会・懇親会のお知らせ

11月24日(火)
例会 :19:00~ 
※十字屋落語会・会場
〒113-0034 東京都文京区湯島3丁目35−8 コア湯島

懇親会:20:15~より
※調整中

会費:一般6000円、アーティスト・現役美大生・芸大生3000円

※懇親会はお料理の関係もあり事前申込み制となります
※藝育会会員の紹介がある方のみ参加可能です

上野の旦那衆ブログ 〜桜井正人の楽しみ方〜

この前の懇親会で勢いで振られてブログを書くことになった。

さてどこから書いたものやらわからないが、会の流れのままにご紹介したい


先日1653年から続く池之端の老舗、有職組紐道明さんからのご提案で始まった新しい組紐の商品開発。

集まったアーティストとのディスカッション。

個性的なアイディアが次々と飛んでくる

そして今回から始まった藝育の輪

今回はガラス作家 佐々木玲央さん



若手アーティストが書道家 うどよしさんと対談形式で作品の紹介をしていくもの。

なによりも感じるものは作品の中にあるストーリーと哲学

考えに考え五感を使い編み出された匠の技、技法その中にある考え方

創造性や作品とはアーティストそのものであると感じる瞬間だ

尽きることのない創造力、際立つ個性

商売でも創作活動でもこの創造力と形にする力が何よりも大切なんだと


そしてその奥にあるストーリーと考え方が作品に生命を与える。

そして締めくくりは藝育会の
尖鋭キュレーター、アーティスト、美術史研究家・一ノ瀬健太さんによる浮世絵の歴史的背景と絵を見るための豆知識をコンパクトにまとめた講義


長年美術史を研究してきた一ノ瀬さんだからできるこの講義はとても価値がある
今回は展覧会【浮世絵展】は終わってしまっているけど次回の講義も楽しみですね。

桜井正人

9月例会&懇親会開催報告

大道寺会長の粋な計らいで始まったいつもと毛色の違う愉しげな雰囲気。本日は収支報告などは資料で確認することとして例会が旦那衆とアーティストにとって楽しく身になるようにとの思惑だった。

その内容は成功だったと思う。道明さんとのコラボ進捗ではアーティストから様々な意見が飛び出した。今回初めてのアーティストプレゼンは、佐々木怜央さんの知識と研究に裏打ちされた心温まる作品で参加する皆の心をほんわかと温かくさせた。今後も様々なアーティストのプレゼンテーションまさにプレゼントを楽しみにしたいと思う。

忘れてはいけないのは、うどよし先生のカジュアルな質問がアーティストのまだ見ぬ世界を拡げていたことである。締めくくりに、一ノ瀬さんの浮世絵講座、導入としてバッチリの凝縮された概要とぜひ見てみたいと思わせる展示案内である。といっても現美の浮世絵展は終わってしまっていたので、そこは残念であった。

今後はこれからの展示内容に即した物だと皆で見学会するなどの進展も出来そうで期待大!!!

トミモとあきな